定年延長の流れの中で働き方は本当に変わるかも

このブログはタイトルを「57歳からの定年ゴルフ」としています。

ややこしいタイトルで申し訳ないのですが、私自身、定年退職者ということではありません。「57歳からの」がどこにかかっているのかもはっきりしませんし、そもそも「定年ゴルフ」って何?という感じでしょう。

ですが、それまで所属していた会社を昨年退職し、現在は別のところに籍をおいていますので、一種の役職定年みたいなものと思っています。

会社が変わったことで実感したことは、どこかに所属しているという状態はいつかは終わるということ。そしてそのいつかに向けた準備が必要ではないかということです。

パーソル総合研究所の調査によれば、役職定年を控えたミドル・シニアが行なっていた事前準備として最も多かったのは「備えとして行っていたことは特にない」という項目で、全体の3割が事前準備をしていないという実態が明らかになったとしています。

「57歳からの定年ゴルフ」というタイトルは、定年になってからも夢中になれるもの、そこから広がるコミュ二ティを想像しながらつけたタイトルです。

ちなみに役職定年とは、部長とか課長といった役職者が、定められた年齢に達すると一律に役職を退任する制度のことです。その昔、55歳から60歳へと定年が延長された時、その流れの中で生まれてきた制度のようですが、それまでは会社を辞めるはずだった年齢で、まず役職から離れましょうということになったわけですね。

役職定年制度の運用については、どこも似たようなものと思っていましたが、この本を読むと企業によってかなり差があることがわかります。

役職定年 (マイナビ新書)

役職定年 (マイナビ新書)

 

何も準備をしないまま役職定年を迎えたら…  そうならないための準備とともに、これからの人生にとって役職定年をチャンスにするにはどうすればいいか、こうしたことが述べられています。

何かにつけ、事前の準備(心構え)と戦略が重要ということですね。

役職定年に続いて、それほど遠くない将来、今度は本当の定年を迎えることになります。一方で、その定年がさらに延長されるような方向の議論もなされています。

健康寿命が伸びや労働力人口の減少がその背景にあるわけですが、継続雇用年齢もいよいよ70歳になりそうな雲行きです。

もともと役職定年という制度が導入されだしたのは、前述のとおり、55歳から60歳への定年延長にともなってのことでしたが、ここでまた5年延びることになると、新卒から55歳くらいまでの組織でキャリアを積んでいく期間と、55歳以降65歳(再雇用義務も伸びれば70歳)までのスタッフとして雇用される期間の差が相当縮まることになります。

アプローチのキャリーとランの比率で言えば、7:3ぐらいでしょうか。SWあたりを使ったピッチ&ランのようです。練習しないと難しいですよね。

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ピッチショットについてはどこに落とすかが最大のポイントです。落とし所を決める場合は、そのあとのランを想定して、落下時のボールの勢いやグリーンの傾斜や芝目など、さまざまな要素を考慮しておく必要があります。

 

ゴルフに例えてしまいましたが、これくらいの比率になると、自らのキャリアをしっかり描いておかないと、ボールはどこにいくかわかりません。アプローチも転がす方が簡単ですしね。この辺りもゴルフが人生に例えられる要因でしょうか。

人生100年時代と言われるようになって、55歳以降のライフプランを早いうちから具体的に考えて行動すべしという風潮が強くなってきました。定年や老後というワードも溢れています。実際そうなんでしょう。

定年延長の具体的な流れとともに、真の意味での働き方改革が進むのではないかと思っています。お仕着せの働き方改革ではなく、個人個人が自らの人生ビジョンに基づき、どのように生きるべきかを真剣に考える、定年延長がこの流れをつくるきっかけになるのではないかと思います。そしてこうした動きにこそ、わが国がブレークスルーできる因子が内包しているように思っているのですが。

 

ちょっと真面目な話を書いてしまいました。最後までお読みいただきありがとうございました。