ドライバーがどうもしっくり来ない。力むほど飛ばない。なぜあの人の方が飛距離が出るのか。こっちは元野球部なのに。軟式だからか。なんとなく釈然としないままラウンドしていた頃、この本に出会いました。
読者として想定としているのは、飛距離が落ちてきたシニア世代のようです。
私もシニアの入り口かもしれませんが、飛距離が落ちる前に、そもそもピークというものがなかったではないかと思い至り、「いくつになっても」というタイトルに導かれ、偶然手に取った本です。
偶然の出会いではありましたが、この本を読んでハッと気づいたことがありました。それが、冒頭に登場する「4時打法」。
ティーショットの時に、ボールのどこを狙って打つかという話です。それまでは、ボールの真後ろ(3時)とばかり思い込み、何とか芯に当てようと生真面目に取り組んでいましたが、それが上達を致命的に阻んでいるとの指摘です。
クラブのヘッドと正対するのは「3時」ではなく、そこより少し手前の「4時の辺り」というのがこの本の主張です。そして、やや右方向に向けて打ち出す。この軌道がボールに力が伝わりやすく、かつ自然に振れるスイングの軌道であるというのです。
そう思って頭の中でスイングすると、何となくそんな気がしてきました。早速、練習したのを覚えています。
いくつになってもスコアは縮まる!!生涯ゴルフの極意 日経プレミアシリーズ
- 作者: 梅本晃一
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2017/03/09
- メディア: 新書
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この本を買ったのは2017年8月。しばらくすると、「4時打法」の軌道で自然に振れるようになってきました。そうすると、ドライバーを打つのが楽しくなり、「飛びますねぇ」と言われることも増えてきました。
それまではこすった感じの打球もしばしば飛び出していましたが、スライスが出ても曲がり方が許容範囲内に収まるようになりましたし、少しアッパーブローで打つことを意識すると、さらに安定したようにも思います。
ありがとう!4時打法!
とにかく思い切って振れるようになった感じが出てきて、スイングのパワーが、ボールにちゃんと伝わる手応えみたいなものが出てきたことが嬉しかったです。
著者の梅本浩一氏はゴルフ研究家とのこと。定年退職後にゴルフや健康運動などの趣味を楽しむ人生に入ったとのことで、その経歴も「定年ゴルフ」的でシンパシーを感じます。
ちなみに本書は「4時打法」だけが書かれているわけではなく、「生涯ゴルフ」として長くゴルフを楽しむための道筋を示してくれています。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。