なぜ打ちなおしの一打はいいボールが打てるのか・・・おっしゃるとおり!のタイトルのゴルフ本です。
最初からこうやって打てればなぁと言う言葉はよく耳にしますし、自分でもつい言ってしまいます。不思議ですよね。それなら最初から打ちなおしの気持ちで打てばいいという話です。
なぜ打ちなおすといいボールが打てるのか、こうしたことも含めて、ゴルフを心理学の面からとらえた本で、副題も~スコアアップためのゴルフ心理学~となっています。
先日の月例では前半を調子よく終えながら、後半序盤に崩れてしまいました。
メンタルを取り戻せないまま、我を見失い、結局いつものようなスコアで終わってしまいました。時々は本書に目を通しておくべきだったと思います。
そんなことで、先日の月例の後、本書のことを思い出し読み返してみました。
技術書ではないですので、スイングがどうとかの話はないのですが、自分自身の心の動きや行動パターンといった視点から、どういうふうにゴルフに向き合うかがテーマのようです。
著者の松本進氏は、ストラテジー(戦略)コーチ&プロコーチという紹介になっています。ネットでみますと、経営者向けのセミナーでも講師をされているようです。やはりゴルフの戦略と企業経営というのは親和性が高いのでしょう。
内容について少しだけ紹介しますが、気になる同伴者の存在を消す方法なんて秀逸です。そしてその方法とともに、いいプレーができないときに自分以外の事象に原因を求め、そのせいにしてしまう弱い生き物という表現にはぐさっときます。失敗の原因を求めて、何かにすがりたいんですよね。こうなった原因は何なのかと。そして納得したい。
他にも「怒りの10秒ルール」とか「失敗を分析する日本人のメンタリティ」とか自分自身まだまだ向き合わなくてはいけないことの多さを気づかせてくれます。
今日のナイスショットベスト3を記録しておくというのも、次から実践してみようと思います。
そんなことで、本書は本当に示唆に富んでいます。
あらためて思うのは、他のスポーツのように「渾身の一球」とか「魂のシュート」とか、ゴルフにはあまり必要ないのではないかということです。18ホールを通して、いかに同じ気持ちでプレーをするか。会心の一打は結果として出るものであって、アドレナリンとかは無用に思います。
心の動きがスコアに影響するということを思い知らされる本でした。
しかし残念ながらこの本は、在庫が見当たりません。Kindle版もないようですので、手に入れるには中古品ということになるかもしれません。
せっかく手に入れてますので、時々読み返して、内容を忘れないようにしたいと思います。
今回もお読みいただきありがとうございました。