この記事は、2022年12月17日に加筆修正しています。
一人で身軽に色々なゴルフ場を回ってみたい。
できれば名門といわれるコースで思いっきりプレーしたい。
ゴルファーにとって、名門コースでプレーすることは、なにものにも代えがたい喜びではないでしょうか。
プロの試合が開催されるようなトーナメントコースやメンバーの紹介や同伴がなければプレーできないコース。伝統や格式、コース設計やメンテナンスなど、名門コースだからこその満足感を味わうことができます。
長年ゴルフに親しんできたシニア世代なら、名門コースでプレーする喜びを強く感じていただけることでしょう。
この記事では、そんな思いを実現できるサービス「楽天スポニチゴルファーズ倶楽部」について、詳しく解説します。
この記事をお読みいただくことで、「憧れの名門コースでのラウンド」に一歩近づくことができるでしょう。
- 楽天スポニチゴルファーズクラブ(楽天SGC)とは?
- 100を超える協力コース
- 料金【でもお高いんでしょ】
- 入会手続き
- サービスメニュー
- 利用方法
- 楽天SGCのメリット・デメリット
- 楽天SGCに向いている人
- まとめ
楽天スポニチゴルファーズクラブ(楽天SGC)とは?
楽天スポニチゴルファーズ倶楽部(以下、楽天SGC)は、2002年に設立された会員制のクラブ組織です。
楽天SGCの会員になることで、全国のトーナメントコースやメンバーとの同伴や紹介がなければラウンドできない名門コースでプレーできます。
楽天SGCは、当初、スポニチゴルファーズ倶楽部として設立されました。その後、2017年に楽天の子会社となっています。
楽天のグループになったことで、楽天ポイントが貯まったり使えたりするようになりました。
楽天ポイントが貯まる場面は次のとおりです。(2020年2月10日現在)
・イベント・競技会の参加1回につき100ポイント
・通常ラウンド参加1回につき100ポイント
・同伴者ひとりにつき100ポイント
また、新規予約のタイミングでポイントの利用申請できます。
100を超える協力コース
協力コースを地域別に見ると、以下のとおりです。
北海道・東北(1件)
関東(88件)
甲信越・北陸(4件)
中部(13件)
近畿(26件)
中国・四国(2件)
九州・沖縄(1件)
関東、中部、近畿を中心に、全国で100以上の協力コースがあります。
具体的な協力コースはこちらをご覧ください。
ちなみに、私がいつか行きたいと思っているザ・サイプレスゴルフクラブ(兵庫県)も協力コースとなっています。
料金【でもお高いんでしょ】
次に気になる料金をみてみましょう。
入会金・年会費
入会金・年会費は次のとおりです。
入会金: 0円
年会費:26,400円(税込)
月額にすると税込で2,200円ということになりますね。
ゴルフ場の正会員が払う年会費の水準と比較すると、やや低い水準ではないでしょうか。
名門といわれるコースでラウンドできる機会が得られることを考えると、妥当かそれ以下かもしれませんね。
なお、年会費やプレー代の決済のために、クレジットカードを登録する必要があります。
入会月の翌月に1年分の年会費を登録したクレジットカードで精算します。
以後は、毎年該当月に自動的に更新・精算されます。
お得な入会方法
ということで、楽天SGCの会員になるためには、通常なら26,400円(税込)の年会費が必要です。
26,400円でも十分価値があると思いますが、クレジットカードによっては、割引料金で申し込むことができます。
例えば、JCBプレミアムカードを持っていると、入会金550円、年会費1,320円(いずれも税込)で申し込むことができます。
対象となるJCBカードは以下のとおりです。
【対象となるJCB会員】(JCBHPより)
ザ・クラス、プラチナ、ゴールド ザ・プラチナ、ゴールド
ちなみに私は、このパターン(JCB経由)で入会しています。
JCB経由で楽天SGCの年会費は安くなるとはいえ、カードそのものの会費は必要になります。しかし、JCBプレミアムカードを持つ前提なら(あるいはすでにカードホルダーなら)、楽天SGCに入会する負担はわずかで済みます。
JCB以外にも、楽天SGCの年会費割引といったサービスが付帯しているカードもあるようですので、一度お手持ちのカードの特典内容を確認されてはいかがでしょうか。
とはいえ、いくつもの名門コースにエントリーできるわけですから、通常料金である年会費26,400円(税込)でも十分価値があるかもしれません。
入会手続き
入会申込みは、インターネットからのみとなります。
手続きは簡単です。
STEP1「楽天IDの確認」
申込み前に、楽天への登録内容の確認が求められます。(そもそも楽天のサービスです)
・氏名が本人名になっているか
・登録のメールアドレスが現在使用可能なアドレスかどうか
・携帯電話番号の登録の確認 など
STEP2「入会審査に必要な項目の入力」
クレジットカード情報が必要となりますので、あらかじめ手元に準備しておくと入力がスムーズに行えます。
審査基準は不明ですが、普通ならメンバー同伴でないとプレーできないような名門コースですから、相応の審査が必要なのは当然といえます。
STEP3「審査」
入会審査には10日ほどかかります。
STEP4「入会審査完了」
私の場合も、10日くらいして「入会審査結果のご案内」というメールが届きました。
当たり前のことですが、審査結果によっては入会できないこともあります。
以上が入会の流れの概略です。
サービスメニュー
利用できるラウンド方法には、定例で開催されているイベントや競技会への参加と通常ラウンドという方法があります。
通常ラウンド
通常ラウンドには、「1人予約」と「組予約」の2種類があります。
1人予約
「1人予約」とは1名単位の予約で、他の会員との組み合わせになります。
バリューゴルフや楽天の1人予約と同じイメージですね。
専用のホームページからラウンド希望日、コースをリクエストすることで、メンバーが募集されます。
エントリーが3名以上になれば、プレーが確定し、事務局より予約確認書が送られてきます。
この手順は、他の1人予約の仕組みと同じです。ただし、他の1人予約サービスとは会員の母数が違いますので、成立しないことも想定しておく必要があるでしょう。
組予約
一方の「組予約」、こちらは3名以上の同伴者との予約になりますので、ゴルフ場さえよければそれで確定です。
また、会員が主催するプライベートコンペの手配もお願いできるようですので、懇親ゴルフや取引先とのコンペなどにも使えるかもしれません。3組以上のコンペの場合、プレー料金の現地精算もできるようです。
名門コースならお客さまにも満足していただけるのではないでしょうか。
フリーエントリーラウンド
フリーエントリーラウンドとは、楽天SGCがおすすめコースのラウンド枠を一定数確保して、会員に提供している枠のことです。
プレー料金も通常ラウンドに比べて割安なプランも多く、定員が多いので通常の1人予約よりも成立がしやすい枠です。もちろん同伴者を連れていける予約もできます。
回ってみたいコースの枠が確保されていれば、フリーエントリーラウンドを利用するといいでしょう。
競技・イベント
通常ラウンドに加え、毎月6〜7回ほどのイベントや競技会が開催されています。例えば、2022年10月には以下のようなイベント・競技会が開催されています。
10月4日 グランドシニア会(65才以上)(芙蓉カントリー倶楽部)
10月6日 10月度楽天SGCカップ(総武カントリークラブ総武コース)
10月12日 10月度月例会(富士桜カントリー倶楽部)
10月18日 2022年度理事長杯(嵐山カントリークラブ)
10月21日 アスリートクラブ(アスレチックガーデンゴルフ倶楽部)
10月21日 中部親睦コンペ(ナガシマカントリークラブ)
10月26日 10月フレンドリーコンペ(東京よみうりカントリークラブ)
いずれも平日ですので、サラリーマンには調整が難しいかもしれませんね。逆にいえば、時間の融通が効く定年世代にピッタリと言えるでしょう。
日曜にはホームコースの月例に参加して、平日は各地の名門コースを転戦するという、夢のようなゴルフライフが送れるかもしれません。
利用方法
予約はホームページからが便利です。
予約方法
ホームページにアクセスし、楽天IDとパスワードでログインします。
メニューから希望のコースやイベントを選んで予約します。
電話でもできますが、時間に制限がありますので、24時間受付のインターネットからの予約のほうが圧倒的に便利です。
料金の精算方法
年会費やラウンド料金、キャンセル料は、登録したクレジットカードに請求されます。
ラウンド料金については、ゴルフ場ごとに精算方法が異なりますので、予約確認書等でしっかりと確認しておく必要があります。(組予約の場合、同伴者のラウンド料金も会員のクレジットカードに請求される場合もありますので、注意が必要です)
退会方法
退会する場合もホームページから手続きができます。
ホームページからログイン後、マイページの「楽天SGC登録情報変更」より申請できます。
ただし、期間満了前に退会する場合でも年会費の返金はありません。
楽天SGCのメリット・デメリット
ここまで楽天SGCのサービス内容を詳しく解説してきました。
ここで、楽天SGCのメリット、デメリットを整理してみましょう。
メリット
名門コースでプレーできる
楽天SGCのメリットは、なんといっても名門といわれるコースでプレーできることでしょう。
こういう仕組みがなければなかなかラウンドすることができないゴルフ場でプレーすることは、ゴルフライフの良いアクセントになりますし、いつまでも思い出に残ることと思います。
1人予約も可能
実際に入会してあらためて対象コースをみてみますと、思っていたより対象コースが多い印象を持ちました。
こうしたコースを「1人予約」でエントリーできる、これも大きな魅力のひとつです。
組単位での予約もできるのですが、名門コースが家の近くにたくさんあるわけでもありませんので、1人の方が柔軟に動けます。
VALUE GOLFや楽天の「1人予約」で初めてゴルフをした時には、「どういう人が来るのだろう」とすごく心配でした。
何か審査があったわけではありませんし、ややこしい人に出会ったらどうしようかと思っていました。
結局それは杞憂に過ぎなかったわけですが、楽天SGCの場合は「審査」がありますし、むしろこちらが迷惑を掛けないように気をつけなければなりません。
会報誌をみると、「下記事項が発生した旨の連絡がゴルフ場からあった場合は、予約代表者である楽天SGC会員が警告及び処分の対象となります」とあります。
対象となる行為とは、
- 服装(コースのレギュレーションに違反)
- マナー(飲みすぎ、大声での会話、携帯電話の利用など)
- ゴルフ場スタッフやキャディに対する暴言・迷惑行為
- スロープレー
- 無断遅刻
- 無断キャンセル
これらのことがありますと、場合によっては1回で退会処分になるとのこと。
これくらいのアナウンスがあれば、変な人は来ないと思われますし、受け入れる名門コースとしても、そのレベルを維持できると考えているのかもしれません。
イベントも盛りだくさん
各地区で親睦コンペ等もたくさん企画されていますしツアーも企画されています。いずれは参加してみたいですが、私の場合、いかにして家族の了解を取り付けるかが大きな課題になります。
デメリット
さてメリットをあげてきましたが、気をつけておくべき点もいくつかあります。
自由に予約できるわけではない
楽天SGC自体は特定のゴルフ場を持っているわけではありません。楽天SGCの趣旨に賛同したゴルフ場の協力によって、名門ゴルフ場でプレーできる機会が提供されています。
したがって、いつでも自由に利用できるものではありません。協力ゴルフ場から指定された日に限り利用できる仕組みです。
居住地によっては行けるコースが少ない
協力コースは関東、中部、近畿エリアが中心です。ある意味仕方のないことかと思いますが、居住地の近くに協力コースがないと、入会しても参加機会は限定的なものになってしまうでしょう。
メンバー料金ではない
楽天SGCでは独自のプレー料金が設定されています。
これはゴルフ場のメンバー料金とは異なりますので、楽天SGCの会員だからといって、協力コースまでメンバー料金でラウンドできるわけではありません。
メンバー料金よりはもちろん高くなってしまいますので、注意が必要です。
楽天SGCに向いている人
さて、数々の楽しいメリットがある楽天SGCですが、どんな人が向いているでしょうか。
基本的にはゴルフが好きな人で、色々なゴルフ場を楽しんでみたいという方であれば、まったく問題はないと思っています。ここであげるのは、あくまで「あえて言うなら」という意味でご理解ください。
定年世代のゴルフ好きにはぴったりの仕組み
先に触れたように、時間の融通が効く定年世代にはピッタリな仕組みではないかと思います。
私自身はまだ仕事をしているため、平日に自由に動けませんのでどうしても制約がありますが、時間的自由を手に入れたらしばらくは名門コースを回ってみたいと思っています。
楽しく健康にゴルフできる時間にも限りがあります。
1週間ぐらい時間を確保して、楽天SGCツアーに出てもいいかもしれません。1人予約という仕組みがそれを後押ししてくれます。
口コミを参考に
口コミを見ると、どのような人が会員になってゴルフを楽しんでいるのかが伺えます。
気さくな会員さんばかりで価値観の合う方と出会えることは嬉しいですね。
(楽天SGC公式パンフレットより)
プレーしたかったゴルフ場をラウンド出来るって本当に嬉しい。1人から参加できるのが良いね。
(楽天SGC公式パンフレットより)
楽しい倶楽部なので、友人にも楽天SGCを紹介して喜んでくれているよ。
(楽天SGC公式パンフレットより)
楽天SGC入会メール連絡に続き割引券到着。磯子とか戸塚とか所謂名門の枠が本当にあって、無論プレー料金はそれなりなわけだが、会員権を考えると相対的にはリーズナブル。メンバーシップというより観光として。#GOLF #ゴルフ #絶対的には高ひ pic.twitter.com/jXf65D7q3t
— zousan (@zousangolf) 2021年7月15日
まとめ
私自身、いよいよ定年世代に差し掛かってきましたので、何かお得なことはないかと日頃からアンテナを高くして過ごしております。
そんな中で、偶然にも楽天SGCに巡り合いました。
もう少しで完全リタイアのときを迎えるわけですが、これからは2つのホームコースを中心に極力リーズナブルにプレーしながら、こうした名門コースでも年に何回かプレーできれば幸せかなと思っています。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。