1日のラウンドが終わって充実感いっぱいの時もあれば、メンタルが“すっからかん”になってしまうこともあります。むろん後者の方が圧倒的に多いわけですが、メンタルが崩壊してしまう要因のひとつにいわゆる「待ちチョロ」があります。
昨年のとある月例でメンタルの在庫がなくなってしまったことがありましたが、その時の止めのショットは、まさに待ちチョロ(しかもクリーク入り)でした。
後半4ホール目のミドル、ドライバーが何とか真っ直ぐ飛んでフェアウエイのやや左へ。クリークを超えなければなりませんが、普通に打てばバンカーにかからずグリーンを狙えるいいポジションです。グリーンまでは残り170ヤードぐらい。図にするとこんな感じです。
う~ん、4Uで行くかな。
クラブは決まりました。テーショットが良かったので、このリズムで早く次を打ちたい。グリーンが空いたらすぐに打ちたい。そんな気持ちから、グリーン上の動きをつぶさに観察することになります。
グリーン上をみていると、まだ4人ともパッティングの真っ最中。どうしても注目してしまします。
「短いの外したなー」とか、「次は誰が打つのかな」とか、「え、もう一人いたの」とか、どんどんグリーンに意識が向いてしまいます。
(それはそうと)クリーク越えるかなー。これまでここには何回か入ったなー。待ってる間にもどんどん力が入る。でもグリーンはまだ空かない。
ここでパーで上がらないと。そのためにはこれを乗せないと。
グリーンを凝視しつつ、ずっと力が入っている状態です。集中を切らさないように。緊張感を持ったまま。でも、まだ打てない。お、グリーンが空きそうだ。いよいよ打てるぞ。
ようやく打てる状況になったことで何だか逆に気が抜ける。結局それまでの緊張を持続できず、スイングが雑になる。で、トップ! ボールはクリークへ吸い込まれました。
刻んでなくても 池の中 である。
(「なんのこっちゃ」という方は川柳のところをお読みいただければ幸いです)
振り返ると、ミスショットの残像とともに、その時の心境まで思い出します。
待ちチョロを防ぐためには、待っている間はクラブを持たずに、ゴルフ以外のことを考えるといいらしいです(スイッチを切ってしまうわけですね)。
あと、打てる状態になってもすぐに打たずに、一旦落ち着いて深呼吸などをするのもいいという意見もあります。
18ホールの長丁場、オンとオフをうまく切り替えていくことが大切ということでしょうか。以後気をつけます。
今回も最後までお付き合いいただきありがとうございました。