3年ほど前のこと。仲間内のコンペかなんかだったと思うのですが、ドライバーが全然当たらず、それまで何となく右肩上がり感があっただけに、大変落ち込んだことがありました。
しかも、それまでにドライバーを2~3本買い替えてきたこともあって、その投資額を考えると、オーバーではなく立ち直れないくらいでした。
今まで何をしていたのかと。
積み重ねてきたと思っていたものは、実は幻想であった・・・そんな感じでしょうか。
その時に一緒に回った友人のショットがあまりにも安定していて、心の底からうらやましがっていたところ、「(ドライバーは)フィッティングしてもらって作った」という話。
これか。これだったのか。
それまで、ゴルフ工房というと、1打にこだわる上級者の巣窟みたいなところと思ってましたので、かなり入りづらいカテゴリーの店でした。しかし、そんなことは言ってられません。ドライバーで真っ直ぐ遠くへ飛ばせるショットを手に入れなくてはなりません。
ネットで色々と調べて、何となく感じが良さそうな、隣県にある工房を訪ねてみました。
今までのゴルフ歴(当時はまだまだでしたが)とか、どうありたいかなど、これまで思っていたことを相談してみました。工房のご主人はすごく丁寧に話を聞いてくれて、一緒に作戦を考えてもらいました。
当時は、「とにかくドライバーを安定して打ちたい」・・・この一点でした。
ということで、まずはドライバーから作ることにしました。
ご主人が言うには、クラブを構成する要素のうち、もっともショットに影響するのは「シャフト」とのこと。
そんなことで、何種類かのシャフトを取っ替え引っ替え試打させていただきました。重さやしなり具合が異なるシャフトを続けて打ってみると、初心者の私でも違いがわかるようになります。
打つたびにデータを計測し、そのうち比較的まともに飛んでいたシャフトでドライバーを作ることにしました。ヘッドは構えた時のフィーリング(と予算)で決めました。グリップはそれまでから使っていたのと同じグリップにしました。
こうして私だけのドライバーが完成しました。
ゴルフというスポーツは、スコアアップに必要な要素が多すぎて、悩み出すと迷路に入り込んでしまいます。このドライバーを作るまでの私がまさにそれでした。路頭に迷っていたのです。上手くいかないのをどこかクラブのせいにしていました。
さて、このドライバー、結論から言うと、大正解でした。その2か月後には、アイアンも作ってしまうほど。そして、しばらくして、当時の自己ベスト「85」が出ました。(注:そこからほとんど進歩してません^^;)
もちろんクラブを変えたことだけが要因とは思いませんが、ゴルフへの取組み姿勢が変わったのも事実です。そうした経験も踏まえて、工房でマイクラブを作ることのメリットについて整理してみます。
クラブへの疑念を払拭できる
とにかく、下手くそなのは「クラブのせいではない」という思考を確保できたのは大きかったと思います。クラブは大丈夫。問題はスイング系にあると思うことができます。この安心感というか目標に対して一直線に進むインセンティブになります。
その後にグリップが原因のひとつであることに思い至ることになります。
他のことも相談できる
一度クラブを作っても、時間が経つとクラブに対する違和感が出たり、セッティングについての欲がでてきたりします。そうした時でも、自分のゴルフをよくわかってもらっている工房があると、対応が容易になります。かかりつけ医みたいなことです。
工房でクラブを作ったというと、「スイングってだんだん変わってくるんじゃない」のという意見も聞かれます。
おそらくそうだと思います。加齢によって筋肉も落ちてくるでしょうし。しかし、その時は、作成時点のスペックを起点として考えていけるので、一から築き上げるよりも道に迷う可能性は低いのではないかなと考えています。
この時作ったドライバーですが、ヘッドは変えましたが、シャフトとグリップは当時のままです。
ちなみにアイアンのスペックは上表のような感じです。
(注:今は5番アイアンは使っていません)
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。