定年世代を迎えて、これからは何の憂いもなくゴルフを楽しみたいものです。
そのためには、何と言っても健康第一ですが、それに加えて経済的な基盤が必要なことは言うまでもありません。
老後の三大不安は「健康」「金」「孤独」の3K とも言われていますが、ゴルフを楽しむための要件についても、そのまま当てはまるかと思います。
そう言えば以前こんな記事を書きました。
ずいぶんと粗っぽい試算で、老後ゴルフに必要な資金は400万円などと書いてしまいました。
65歳から75歳になるまでの10年間、ゴルフをするための資金として、プレー費とか道具、消耗品等を含めての試算でしたが、よく考えてみると、65歳時点でこれだけの資金を用意しておく必要はないわけで、65歳以降も働けばいいという話です。
10年間で400万円ということは、月で考えると3万3,000円ぐらい。これだけの収入を安定して稼げれば、働いている限りはゴルフを楽しむことができます。
そんな中、70歳まで働けるようにするための法案の骨格が発表されました。高年齢者雇用安定法というらしいです。そのための努力義務が企業に課されることになります。
現行の法律では、希望者に対しては65歳までの雇用を義務付けており、企業に対して以下のような取組みを求めています。
- 定年制の廃止
- 定年の延長
- 嘱託などでの再雇用
現実には、定年を廃止したり延長したりするよりも、再雇用という対応が多いのではないでしょうか。今回示された70歳までの就業確保については、上記に加えて、以下のような選択肢があります。
- 他企業への再就職支援
- フリーランスで働くための資金提供
- 起業支援
- NPO活動などへの資金提供
というふうに、なかなか興味深い内容が並びます。
詳細はこれから詰めるようですが、自分の力で稼いだり、生きがいを見出していくことが求められる内容と言えます。
特に、起業支援ということについては、65歳になって急に支援されても、何をしていいか分からないでしょうし、闇雲に取り組んでも成功はおぼつかないでしょう。
65歳になる何年も前から戦略を練って準備していく必要があります。フリーランスについても同じことが言えるでしょう。なかなか厳しい内容と言えます。
こうして見ると、求められているのは生涯現役ということのようでですね。もはや老後はありません。
国全体で見ると、生産年齢人口の減少とか年金の問題とか、構造的な問題を抱えていますし、元気な中高年が増えてきたので年齢に関係なく働く場を提供してこうという、一見すると最適解なような気になります。
しかし、企業にとっては、新たな処遇のあり方が求められますし、経営者からは終身雇用を維持していくのは何とかこうとかという話も出てきております。
個人レベルでも、中高年になってくると、体力とかやる気とか、個人差が大きくなる傾向がありますので、一律に働かなければならないみたいな風潮になると嫌な思いをする人もいるかもしれません。
一方で、これはゴルフをする機会の確保という観点からは、プラスに作用するかもしれません。
完全にリタイアしてしまうと、逆にゴルフが面白くなくなったという声も聞かれます。それでゴルフをやめてしまう人もいるようです。やはり仕事あってのゴルフということでしょう。
このブログはタイトルを定年ゴルフとしていますが、近い将来、定年という言葉は死語になるかもしれませんね。ま、意味合いとしては「57歳からの生涯ゴルフ」なんですけど。
今回も、最後までお読みいただき、ありがとうございました。